新規入会のご案内
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  2. 2011年度 加賀青年会議所 理事長所信

~こころの豊かさ~

 我々JCが掲げる“豊かな社会”とはどのようなものでしょうか。現在の日本は戦後の経済成長を経て世界でも有数の経済力を誇る豊かな国になっているものと考えます。しかし、現在の日本は大きな経済力を背景に、情報・通信・物流の効率的なシステムのもと、オンラインショッピングに代表される「何でもお金を払えばすぐに手に入る時代」となっています。これは非常に効率的で経済的ではありますが、結果として生産・販売などを行う“ひと”から購入する意識が薄れ、手に入れた“モノ”に対しても愛着や大切に使う“こころ”が失われてきているように感じます。現在の日本人はこの愛着や大切に思う心が希薄になっているために、地域への愛着や人と人とのつながり、そして家族やまちを大切に思う“こころ”を失いつつあるのではないでしょうか。“モノ”では十分すぎるほど豊かな日本人ですが、日本人の秀でた心意気である「利他の精神」や「博愛の心」をもう一度取り戻し、“こころの豊かさ”を持つ事が必要だと考えます。
まずは我々JAYCEEが、率先して“こころの豊かさ”を持ち、磨きあげ、垂範していきたいと考えます。我々の行う事業や日々の行動に“こころ”があれば、必ず事業に参加した人々や交流を持った人すべてに伝わっていくはずです。そして“こころ”を地域に住む沢山の人が持てば、その地域は明るく輝く地域となります。輝く地域が増えていく事が、我々の志である“明るく豊かな社会”へと繋がっていくものだと思います。


~組織としての存在する意義~

 私は現存する国家を初め企業や各種団体などの組織には、存在価値があるからこそ現存しているものと確信しています。歴史を重ね存在し続けるという事は、その組織を構成する人々が日々努力研鑽し、精一杯の活動を行ってきた結果によって成し得るものではないかと考えます。しかし、その活動の中には常に時代の変化に合わせた対応力が必要だったはずです。組織はその時々の時代背景に合わせた事業や活動を行っていくことで、必要とされる存在を継続し、存在する意義が続いていくものと考えます。
 (社)加賀青年会議所は、この加賀市において“明るく豊かな社会を築く”という目的を持って46年にわたり活動を継続してきました。この長きにわたる活動は、加賀市における次世代を担う青少年の為、はたまた加賀の地域の為に、諸先輩方の地道な活動のおかげで継続してきた当然の結果であり、その当時において最良と考えた方法を考え邁進してきた結果に他ならないと思います。
 青年会議所活動は、単年度制において毎年組織のスクラップ&ビルドが行われ、定年制において常に新陳代謝が図られています。これらの制度があるからこそ、青年会議所はその時代に合致した組織を作り上げる事が出来ます。我々は決して時代に取り残された組織にならない、足元の現在と遥か未来の両方を考えた最先端の組織でありたいと考えます。


 ~混迷の時代の輝きとならん~

 「子は治世の能臣、乱世の姦雄」   許劭(きょしょう)
あなたは平和な世では能力の優れた役人だが、混迷した世では奸知に長けた英雄となるだろう。

 これは、三国志の時代、人物評論家の許劭(きょしょう)が若かりし曹操を評価して言った言葉です。
私の尊敬する曹操は、三国志では悪役となっている事が多い人物ですが、その当時の中国の半分を支配しただけでなく、初めて屯田制を国内全域で実施するなどの様々な施策を実行した優れた政治家であり、文化の保護や詩の世界でも名を残すなど、多方面での功績を残した人物です。しかし許劭(きょしょう)が評価したように、曹操も若かりし頃のまま一介の役人の一人として生涯を過ごせば、ここまで大きな功績を残せなかったと思います。では何が違ったのでしょうか。私は、曹操本人の自己研鑽はもちろんですが、意志の強さと時代を読む力、そして時代背景があったと思います。曹操の活躍した時代は、後漢という国が不安定な時期でした。その中で時代を読み、挑戦し続けたからこそ、曹操は偉大な人物になりえたものと考えます。
 今、日本と言う国が不安定とまでは言えませんが、日本国民は先の見えない経済不安や教育問題といった様々な問題を抱え、混迷しているように感じます。今こそ、人任せではなく地域に住む人々すべてが、自分の住む町や地域の事を考え、行政組織とともに市民による自律した地域を目指さなくてはなりません。そのために我々(社)加賀青年会議所は市民とともに未来の加賀市を考え、市民の先頭に立って活動していく必要があると思います。そして、市民の先頭に立って活動するためにも、メンバーは自己研鑽を続け、地域を思う強い意志の形成に努力し、加賀にとって光り輝く存在であり続ける事が必要です。

加賀の地域に住む人が“こころの豊かさ”を持ち、輝く人のあふれる地域となってほしい。そして、この素晴らしい加賀の地域が更に輝く地域になってほしい。そのために(社)加賀青年会議所が、今市民に必要とされる事業、未来の加賀市への礎となる事業を創造し続ける組織であり続けるとともに、地域に輝く存在となる人材を育成する学び舎になるべく活動を行ってまいります。

新着トピックス

 喜びを感じる。そして、創造し挑戦し続ける。

 我々にとってまず必要な事は、青年会議所活動に喜びを感じることであり、新しく創造し続ける事ではないかと考えます。人は楽しい事には時間も忘れ、真剣に没頭することが出来ます。楽しみながら没頭することで、新しいアイデア・前向きな意見が創造され、それに向かって挑戦する意欲を得る事が出来ます。そして、全力で取り組むことで、自分にとっての喜びとなっていきます。このJCサイクル【喜び(joy)創造(create)挑戦(challenge)】を回し続ける事が、我々の真の目標である“明るく豊かな社会を築く”事へと繋がっていくと考えます。
しかし、このJCサイクルは一人の力で回すだけでは小さなものにしかなりません。我々には同じ目標を持っている多くの仲間がいます。多くの仲間で回せば、我々の愛する加賀にとって大きな原動力となるはずです。それはきっと一人でも多くの加賀に住む人にとっての喜びとなるはずです。

新着トピックス

・ビジョン「我が地域(まち)、かがもん構想」の具現化

 45周年で我々は中期ビジョン「我が地域(まち)、かがもん構想」を策定しました。ひとが地域(まち)を創造し、自律する加賀を目指すためには、まず我々がこの加賀の地域を考えて行動していかなくてはなりません。ビジョンの中間年ともいえる本年は、掲げたビジョンと2年間の実績を踏まえて、アクションプランにある人財育成・地域考察・自己研鑽に則った事業をメンバー全員で創造していきます。しかし、すべてが多様化している現代、我々(社)加賀青年会議所はこの加賀の地域の人々や他団体と共通の問題意識を持ち、将来のためへの意識の共有があってこそ我々のビジョンは具現化されるものと考えます。この加賀の地域の多くの人とともに今の加賀市にとって必要なものは何かを考え、ビジョンに掲げる自然・文化・伝統・歴史・人々などの“まちの恵み”を感じる事が出来る事業を構築することで、ひとの力で創造する加賀へ更に一歩近づけると考えます。

・新たな(社)加賀青年会議所の創造

 前年、同行政区内で活動していた(社)山中青年会議所が解散への道を選択されました。本年より、(社)山中青年会議所で培った大きな経験を持った輝くメンバーが新たに(社)加賀青年会議所メンバーとして活動されることになり、今新たな(社)加賀青年会議所へと変わっていくきっかけになるはずです。また、今まで行ってきた事業を検証することや、今に即した組織になっているかを考えてみることで、常に活気のある組織であり続けられるものと考えます。今こそ、(社)加賀青年会議所はメンバーが市民として輝く人財の学び舎となり、若き力によって未来を見据え創造し続けることで、今よりも加賀市に無くてはならない輝く組織へとなるためにメンバー全員で取り組みたいと思います。

・公益社団法人への準備
 公益法人制度改革に伴う関連3法が2008年に施行され、5年以内の新制度への移行が決まったことにより、我々は前年の定時総会において公益社団法人への移行を決意しました。本年度は2012年度の申請を目指し、公益社団法人としての資格を実証しなければなりません。しかし我々の活動は、公益社団法人を取るために行うのではなく、この加賀の地域に必要とされるJC活動を行ってきた結果としての認定であるべきと考えます。その為にも、公益社団法人加賀青年会議所としてのあり方を考え、構築される事業の内容・財務を精査するとともに、公益社団法人としての意識をメンバー全員に浸透し、将来の組織のあり方を考えるために公益法人取得準備室を設けます。

新着トピックス

副理事長

 本年度副理事長は定款に則った役割に付加し、公益法人に関わるもの及び重点事業において担当を持って頂きます。公益法人においては設置する公益法人準備室を統括して頂きます。また、重点事業においては、豊富な経験知識をもって事業構築へのアドバイスをして頂くとともに、LOM全体で取り組む事業として方向性を精査して頂きたいと思います。

かがもん特別会議

 我々の住む加賀には、素晴らしい“かがもん”と言える自然や伝統・文化・住む人々などの誇りある“まちの恵み”が沢山あります。この“まちの恵み”を加賀市民とともに発掘し、具体的な“かがもん”地域ブランドを作り、市内及び外部へと発信する事業を、LOM全体で造り上げる統一事業として創造して頂きたいと思います。この事業に関わる全ての人が、素晴らしい加賀の“まちの恵み”を認識し、加賀を愛する“こころ”を醸成したいと考えます。
 また、(社)加賀青年会議所が光り輝く存在で継続できるように、魅力を市民に発信し、新たな仲間を増やすべく会員拡大事業を行って頂きたいと思います。未来の加賀の為に輝く人を一人でも多く仲間にすべくメンバー全員で事業に取り組める事業構築を目指してほしいと思います。また、今後会員拡大を行っていくにあたり、定款・規定等に変更が必要な部分がないかを検証して頂きたいと思います。

会員力向上委員会

 “ひとの力で創造する加賀”を目指す為に、まずは(社)加賀青年会議所メンバー全員が「かがもん(者)」となり、更に輝く人財となる必要があります。その為には自分に負荷をかけ、向上心と熱意をもって自己研鑽を行っていかなくてはなりません。まずは我々メンバーの意識・能力を今より向上させ、地域に必要とされる輝く市民リーダーとしての人財を育成する事業を創造して頂きたいと思います。また、地域経済の担い手として、地域経済へ貢献できる知識を持った人財を育成していく必要もあると考えます。

我が地域(まち)創造委員会

 この加賀の未来を考える上で我々は、輝く地域を目指し活動を行っていくと共に、加賀に住む多くの市民が輝く人となるべく行動していかなくてはなりません。その為には、まず我々自身がこの地域の歴史・文化・伝統等の“まちの恵み”を認識し、行政区加賀市としての進むべき道を市民と同じ目線に立って考え、行動することによって、市民による自律した加賀へ近づいていけるものと考えます。
 また、我々はこの加賀の未来を担う青少年に“まちの恵み”を伝え続け、この加賀の素晴らしさを体験し、好きになる事こそ将来の加賀の支えになるものと考えます。
 本年は、人財育成・地域考察の委員会として、行政側からの意見や考えを地域の人へ伝える事業を行って頂くとともに、地域の人々の声を聞き発信していく事業も行い、双方向の意識共有化を図って頂きたいと思います。また、青少年へはこの地域のもつ“まちの恵みを”伝え、郷土愛を育む事業を行って頂きたいと思います。そして、自律した加賀の一歩となるような、青少年を含む市民が参加し、自分たちで考えた加賀の未来を創造すべく活動する機会になる地域活性化事業を実施して頂きたいと考えます。

総務委員会

 総務とは、組織全体に関する事務を扱うものです。ある意味組織を円滑に効率よく運営する事が総務の大切な部分であり、組織の規律を表すものであって欲しいと思います。総務には会務・財務・広報と分け、会務には組織の効率的な規律ある運営を。財務には公益性を十分に確認した財務会計管理、広報には(社)加賀青年会議所全体の広報だけでなく、各事業に対する広報戦略にも携わって頂きたいと思います。また、委員会全体として事業を持ち、小学生の心身を育むわんぱく相撲大会事業を実施して頂くとともに、挑戦ある事業を創造して頂きたいと思います。さらに本年は、担当して頂くじゃがいもクラブが100回を迎える記念大会となります。盛大にメンバー・シニアが交流できる設えを考えて頂きたいと思います。

我々は、沢山の人に支えられながら生かされています。生きている幸せを喜び、JC活動が出来る事を喜ぼう。
我々は同志です。同志全員で造り上げ、参加し、気付き、未来へ繋いでいこう。
すべては、「明るく豊かな社会」の為に・・・