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2012年度理事長所信|加賀青年会議所

“ Stay Hungry. Stay Foolish. ”
 この言葉は、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式の時に卒業生に対して行ったスピーチの締めくくりの言葉です。この言葉は全地球カタログという本より引用していますが、このスピーチによって大変有名になり、多くの方が翻訳を行っています。訳す方の立場や考え方によって多少意味が異なっていますが、単純に直訳すると、Stay Hungryはハングリーであれ、Stay Foolishはバカであれとなります。ハングリーであれに関しては、そのままでも我々の心構えとして十分解かり易い言葉となりますが、あえて少し言い換えれば「向上心を持つこと」になると思います。しかし、バカであれに関しては、そのままの意味では解かりにくいのではないでしょうか。色々な訳をする方がいますが、ジョブズ氏自身の学生のころの話の内容から「既成概念にとらわれないこと」と考えるのが最もふさわしいと思います。
この両方の言葉は我々、経営者、地域のリーダー、Jayceeにとって、とても大切な意味のある言葉だと思います。組織は進化しなければ必ず退化します。組織が進化するためには、向上心を持ち、既成概念にとらわれず新しいことにチャレンジすることが必要だと思います。
そして、さらに私がJCへの思いを込めて「Stay Foolish」を訳すならば、「JCバカになれ」と訳したい。バカという言葉は、何かに熱中している人を指すときにも使われています。JCに熱中すること、つまりJCを愛すること。メンバー全員が今まで以上にJCを愛せば、今まで以上に英知と勇気と情熱にあふれた(公社)加賀青年会議所になるでしょう。
 

基本理念

夢溢れる我が地域(まち)加賀へ
我々は、「明るい豊かな社会」の実現を目指し日々活動を行っています。しかし、「明るい豊かな社会」の実現とよく言っているがどの様な社会なのか。この言葉の「豊かさ」は物質的な豊かさではなく、人の心の豊かさを示します。人の心が豊かな状態になるのは、人が仕合わせを感じているとき。つまり、地域に住む人たちが仕合わせと笑顔に溢れている社会のことを言うのではないでしょうか。
人は、夢を持ち、その夢を実現するために行動し、その夢が実現した時に何物にも変えがたい達成感と仕合わせを感じます。我が地域(まち)加賀に住む市民全員が夢や希望を持ち実現に向けて情熱を燃やせば「明るい豊かな加賀」の実現が叶うでしょう。

進化 ~真の公益社団法人へ~
2008年にリーマン・ブラザーズが破綻し、それが引き金となり世界的金融危機に陥り未だに打破できない状況にあります。我日本でも東日本大震災の復興、政治の停滞、長引く不況、税収の悪化など多くの諸問題を抱えており、行政の力だけで我々が住む地域の諸問題を解決するのが困難になってきています。地域社会には、環境、子育て、高齢者、障がい者、まちづくり等、多種多様な課題がありますが、その課題を解決するためのNPO団体、ソーシャルビジネスやコミュニティービジネスを行っている企業などが増えてきています。このような情勢の中、「青年会議所しかない時代」から「青年会議所もある時代」と言われるようになったのではないでしょうか。
戦後の焼け野原から日本の復興を目指し立ち上がった青年会議所。「明るい豊かな社会」の実現に向けて数々の困難に立ち向かった先輩方。いつでもJayceeは英知と勇気と情熱に溢れその時代の先駆者となってきました。この先輩方の精神を継承し、こんな時代だからこそ我々は、今まで以上に公益法人であることを自覚し、存在意義を高めるためにも、2010年度の総会にて公益社団法人への移行を決定しました。「青年会議所もある時代」と言われていますが、若さと誰にも負けない愛国精神と地域愛を持った我々だからこそ出来ることが沢山あります。既成概念にとらわれず、強い向上心を持って、我々が新しい時代を創造し、我が地域(まち)加賀に新しい希望と光を与え「真の公益社団法人」に進化していきましょう。

継承 ~我が地域(まち)、かがもん構想~
(公社)加賀青年会議所は、単年度で組織が変わり、その年の理事長の思いによって1年間の活動の方向性が決まります。単年度制の良さは、組織が生まれ変わることによって組織が活性化し、未来のJayceeに(公社)加賀青年会議所の伝統とかがもん魂を継承していけることだと思います。しかしながら、公に対しては単年度で組織が変わるため、思い付きでの事業と思われたり、自己満足の事業と思われたりする可能性があります。そこで、40周年と45周年の際に、公に対して我々の活動を明確にするために、さらに、我々の活動のバックボーンとしてビジョンを策定しました。
今年度も、45周年ビジョンである「我が地域(まち)、かがもん構想」継承します。三つのアクションプランである「人財育成」「地域考察」「自己研鑽」を各事業に盛り込み、かがもんの育成と発見ができる事業を行います。

基本方針
昨年度の2012年度には社団法人加賀青年会議所が公益社団法人加賀青年会議所に生まれ変わり、48年間続いてきた加賀青年会議所にとって本当に大きな進化の時となりました。(公社)加賀青年会議所は時代の流れとともに進化し、地域社会の諸問題を行政の力だけで解決するのではなく、我々が率先して我々でしかできないことを創造し行動しなければなりません。しかし、進化を求めすぎて過去の過程を無視して大切なことを忘れてはなりません。先輩方が築き上げられた48年間を振り返り、過去の事業を検証し、継承と進化のバランスを保ちながら今の時代に合った事業を行わなければなりません。以上を踏まえ「真の公益社団法人」へ進化するために下記に示す私の基本方針の七か条を心に籠めて、各委員会が事業構築や委員会運営を行って頂きたい。
一.既成概念にとらわれず一人ひとりの個性を活かせ
一.常に向上心を持ち何事にもとにかく一生懸命
一.我が地域(まち)加賀とJCを愛し、その愛を波及する
一.夢や希望の実現に向けて情熱を燃やせ
一.過去の事業を検証し先輩方の思いを継承する
一.45周年ビジョン「我が地域(まち)、かがもん構想」の具現化を目指す
一.若さ溢れるJCでしかできない事業をおこなう

輝くJaycee委員会
青年会議所メンバーが青年会議所活動を行ううえで最も大切なことは、メンバーそれぞれの企業が元気であることだと思います。企業が元気になるためには、メンバーが青年会議所活動を通して「自己研鑽」を行い、そこで学んだリーダーシップを自身の企業にフィードバックしていかなければなりません。真の「かがもん」である輝くJayceeとなる為に、今必要なリーダーシップを考察していただき、「自己研鑽」する事業を行って頂きます。

未来のJaycee委員会
言霊とは声に出した言葉が現実に影響を与えることで、良い言葉を発すると良いことが起こり、悪い言葉を発すると悪いことが起こるとされています。未来のJaycee委員会が中心となり、LOMメンバー全員に(公社)加賀青年会議所を愛する言葉を発していただき、その愛を未来のJayceeに波及して最重要課題である会員拡大を行って頂きたい。

希望のかがもん委員会
「加賀郷土かるた取り大会」と「わんぱく相撲大会」は先輩方から継続されている(公社)加賀青年会議所の代表的で大切な事業です。継承されている事業目的をより効果のあるものに進化することを考察しながらも、継承すべき部分とバランスよく考え事業構築を行って頂きたい。
また、「明るい豊かな加賀」を実現するためには、加賀市に住む子どもたちが、将来、我が地域(まち)にて己の力で未来を切り拓き行動することが必要です。青少年育成事業をとおして夢や希望を持った「かがもん」となって頂きたい。

輝け!かがもん委員会
「明るい豊かな加賀」を実現するためには、加賀市に住む子どもたちが輝く「かがもん」となり、この加賀市で活躍して頂けなければなりません。子どもたちが「かがもん」となるために統一事業を体験し自ら考え行動することで「生きる力」を育んで頂きたい。さらに、「まちの恵み」に触れ、我が地域(まち)加賀に誇りを持つことで郷土愛も育んで頂きたい。
また、来年度は50周年を迎えます。過去に行われてきた事業と40周年ビジョン「総発て、かがもん」及び45周年ビジョン「我が地域(まち)、かがもん構想」を照らし合わせて検証し、今の時代に合ったビジョン策定の礎を創って頂きたい。

新しい我が地域(まち)発掘委員会
我が地域(まち)加賀には、自然に恵まれた環境、九谷焼、山中塗などの伝統工芸、大聖寺藩、北前船などの伝統、文化など、多くの素晴らしい「まちの恵み」が溢れています。この大切な「まちの恵み」を活かしながら活気のある地域にしていかなければなりませんが、現存する「まちの恵み」だけではなく新しい「まちの恵み」を発掘し、新しい我が地域(まち)を創造し進化しなければ何れ退化してしまいます。そこで、新しい我が地域(まち)発掘委員会には、「地域考察」を行い、まちづくりの本質を学び、今ある素晴らしい「まちの恵み」を活かしながらも、新たな「かがもん」を発掘して頂きたい。

事務局
(公社)加賀青年会議所の活動は、「明るい豊かな加賀」の実現を目指すメンバー一同の共通の思いと、メンバー同士の絆が突き動かしています。事務局は、このメンバーの思いを実現するためにも正確で迅速な運営を行い、また、メンバー同士の絆をさらに深めるために「礼儀」と「節度」をもった姿勢で組織の手本となって頂きたい。

財政特別理事
今年度は、初めて年度当初より公益社団法人加賀青年会議所としてスタートする年となります。公益社団法人の運営は未知への挑戦となり、今年度の運営方法が今後の指針ともなります。財政特別理事は、公益社団法人に関する運営と管理の中軸となり「真の公益社団法人」の礎を創って頂きたい。また、(公社)加賀青年会議所は、会員の皆様から預かった会費によって運営されています。各事業が公正で適正な予算組が行われているか精査し、各委員会のサポートを行って頂きたい。

最後に
近年、世界的金融危機、東日本大震災、長引く不況、など多くの問題を抱え混沌としている時代と言われています。しかし、メンバーの多くはベビーブームの世代で受験戦争の時代に生まれ、さらに、メンバー全員はバブル経済が崩壊後に社会人になりバブルを知らない世代とも言われており混沌とした時代しか知りません。だからこそ、今からは我々の時代であり新時代を築くためにも、閉塞感など持たずに、一日一日を大事にして、毎日精一杯活き、常に前を向き向上心を持ち何事にもチャレンジして頂きたい。

「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるがごとく学べ。」 マハトマ・ガンジー