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2017年度理事長所信|2017年度公益社団法人加賀青年会議所

【はじめに】
 1965年、加賀青年会議所が設立され、青年会議所運動の火はこの加賀の地にも灯りました。以来、「明るい豊かな社会を築き上げよう」という志のもと、その時代その時代に応じて、次世代を担う青少年のため、加賀の地域の発展のためと、その志はぶれる事無く運動は今日に至るまで継続されてきました。53年目を迎える今、先輩諸兄姉から受け継がれている志を変える事無く活動してまいります。

【人に生かされていることに感謝する】
「人生」という言葉があります。辞書等で調べると、人がこの世で生きていくこと。またはその生活。人の一生。生涯。とありますが、私はそれに加え「人に生かされている」と解釈します。
私たちは多くの存在によって生かされています。先ず、この世に産まれ、生きていくことが出来るのは、両親の存在があるからであり、さらに言うと、先祖が誰一人欠けても自分はこの世に存在はしません。次に、この社会を生きていく上で、人としての歩みを教えてくれたり知恵を授けてくれたりした先生の存在があります。先に生きると書いて先生です。両親は元より、保育所の先生、小学校の先生、中学校の先生、高等学校の先生、専門学校の先生。人としてどう生きるかの根本を教えてくれたのは両親であり、社会人になるまでの最低限の常識や知恵を授けてくれたのは、学校の先生方です。社会人になり仕事をしていく上で、先輩や上司から様々なことを教えて頂いたことを考えると、先輩や上司も先生です。最後に、私たちが平和に暮らせる社会環境があります。昨今では東日本大震災や熊本・大分大地震。また、台風などによる自然災害により、生活が犠牲になった方々もおられます。しかし、今の日本の社会には、ほとんどの方が着るものに困らず、食べていくことに困らず、住むに困らずと、不自由なく生活できる環境があります。戦後、焼け野原となってしまった日本を復興すべく、先人たちが英知と勇気と情熱を結集し、世界有数の経済大国へと押し上げた賜物であると考えます。

このように考えると、私たちが今こうして存在するのは、自分とは別の人間が存在するからであり、また、現在の社会環境を築き上げてきたのも、自分とは別の人間なのです。正に私たちは「人に生かされている」のです。私たちが明るい豊かな社会の実現を目指すのであれば、その恩恵を強く感じ、その事実に深く感謝することから始めなければならないと考えます。


【基本理念】
 「われわれJayceeは 社会的・国家的・国際的な責任を自覚し 志を同じうする者 相集い 力を合わせ 青年としての英知と勇気と情熱をもって 明るい豊かな社会を築き上げよう」
入会して以来、定例会や理事会、委員会などで何度も唱和している綱領です。綱領で謳われる「明るい豊かな社会」とはどんな社会なのでしょうか。経済的な豊かさでしょうか。私たち会員が、青年経済人で構成されている以上、会社を成長させ地域経済を豊かにすることは大切です。しかし、私は経済的な豊かさに加え、人の心が豊かになることが必要だと考えます。では、人の心が豊かになるとは、どのようなことなのでしょうか。それは、人々が心から笑顔になることだと考えます。では、人々が心から笑顔になるためには何が必要なのでしょうか。それは、夢や希望を持ちそれに向かい行動すること。そして、誰かの役に立ちたいという利他の精神を持つことだと考えます。
人は誰でも夢や希望を持ちます。それが叶ったときに心からの笑顔が溢れます。そして、誰かの役に立った時には幸福感に包まれます。この加賀に住む人々全員が、心から笑顔になったとき、明るい豊かな社会が実現するはずです。
明るい豊かな社会を実現するのに最も重要なことは何でしょうか。綱領には「志」と言う言葉が出てきます。かつて人財育成で成果を出した人物に吉田松陰がいますが、吉田松陰はこう言っています。「志を立てて、以って万事の源となす」と。松陰は、「まず志を立てることからすべては始まる」と考え、弟子たちの心の中に志を確立することを主眼に置きました。その志は、松蔭が亡くなった後も弟子たちに見事に引き継がれ、明治維新に多大な貢献をしました。松陰が説いたように「志」を掲げましょう。先ずは私たちが「明るい豊かな社会」を築き上げるのだと。その志の下、メンバー全員が本音で語りあい、本気でJC活動に取組みましょう。


【基本方針】
<成長のための「思考・感性・勇気」>
志を掲げ、明るい豊かな社会を私達の手で築き上げようとするならば、会員一人ひとりの成長が必要不可欠です。会員の成長が企業の成長へと繋がり、企業の成長が地域経済の活性化と繋がり、結果として地域を豊かにしていくと考えるからです。また、私たち会員が率先して成長を目指していくことが、周囲の人々を巻き込み、地域が一丸となって活性化に取組んでいくきっかけにもなると考えます。
志を持ち、明るい豊かな社会を実現しようと本気で願えば、その実現のための方法を考える「思考」という習慣が育まれていく。今、私達が為すべきことは何か。加賀の地域がより良くなるために必死で研究するようになる。すると今度は次第に、この地域が求めていることは何か。未来を担うこどもたちにしてあげられることは何かなど、地域やそこに住む人々が望むことを察知するという「感性」が磨かれていく。そしてさらには、明るい豊かな社会を実現するために果敢に挑戦するという「勇気」が身に付いていく。
 青年会議所活動から、「思考・感性・勇気」を磨き、現状よりもさらに一歩成長しましょう。

<加賀JC未来構想 まんなかが!>
創立50周年に於いて、公益社団法人加賀青年会議所は今後の方向性として「加賀JC未来構想 まんなかが!」を掲げました。加賀にしかない個性的な魅力が沢山溢れ、加賀に住むすべてのひとが未来に希望を持てるまちという、私達が考える加賀の理想像を実現するべく、「加賀JC未来構想 まんなかが!」の具現化を目指します。
そのために必要なのは「あるもの探し」です。人はいつも「無いものねだり」をしがちです。お金があったら。資源があったら。あれがあったら。これがあったら・・・・・。でも、私たちが住み暮らす加賀は、数多くの魅力が存在します。三つの温泉地をはじめ、山間部から平野部そして海へと至るまでの恵まれた自然環境。歴史を遡ると、古くは縄文時代や江戸時代、そして近代に至るまでの歴史文化や伝統工芸が豊富にあります。これらは他に誇れる地域資源であり、他の地域にはない個性だと考えます。
探せば多くの魅力や資源が加賀にはあります。しかし、ここに住む人はそれらが当たり前すぎて、魅力や資源に気付いていないのではないでしょうか。だからこそ、「あるもの探し」が必要と考えます。加賀に住み暮らす人々がその魅力を今一度認識し、活用し、未来への希望にすべきではないでしょうか。世代を超えて、地域を超えて、組織を超えて集う機会を創出し、加賀に住み暮らす人々が加賀の魅力を認識し、その魅力を発信することが、加賀ブランドの創出に繋がり、私達の目指す加賀の理想像に近付くと考えます。
孔子は「近き者説(よろこ)べば、遠き者来たらん」と説きました。その地域に住んでいる人々が喜びに溢れる日々を過ごしているのであれば、それを見て、遠い地域に住んでいる人々までもがやって来るという意味です。
加賀に暮らす人々が加賀を誇りに感じ、愛し、笑顔で暮らすことが、他市や他県、あるいは海外の人が加賀に興味を持ち訪れることに繋がり、加賀が活性化すると考えます。


会員アカデミー担当理事
 本年度、特別に会員アカデミー担当理事を設けます。「加賀JC未来構想 まんなかが!」の具現化のためには、先ずは会員が「真ん中」に立つための人格を具える必要があると考えるからです。
世代と地域、そして組織の「真ん中」に立って活動し、ひととひとを繋げていくためには、会員に、更なる成長を促さなければなりません。JC大學では、「真ん中」に立つための思考力を高め、感性を養い、勇気を身に付けることで、会員の資質を高める事業を行って頂きたい。

また、公益社団法人日本青年会議所には個人の能力を開発するきっかけとなる数多くのセミナーが存在します。それは会員としての能力を高めるのはもちろん、結果として「真ん中」に立ち活動するための能力を高めることに繋がります。公益社団法人日本青年会議所と連携し、会員がセミナーに参加できる機会を創出して頂きたい。

交流委員会
 魅力ある組織であるためには、魅力ある人物で構成されなければなりません。最重要課題である会員拡大では、公益社団法人加賀青年会議所の魅力と存在意義を十分に発信し、全会員を巻き込む手法を考え、新しい魅力ある会員の増大に務めて頂きたい。
また、各種交流事業では、かけがえのない多くの出逢いがあります。その出逢いを新たな気付きの場とし、会員一人ひとりの魅力がより光り輝く事業を行って頂きたい。

人財育成委員会
 現代社会はインターネットの普及により、調べたいことが簡単に分かる時代になっています。便利である反面、簡単に答えが手に入ることにより、自ら考えて答えを導き出す力が衰えつつあるように感じます。より良い未来を創造するために、その源となる考える力を伸ばす事業を構築して頂きたい。
統一事業では、加賀に住む青少年たちに、加賀の恵みを通して将来への夢や希望を描き、新しい未来を創る、創造力を育む事業を構築して頂きたい。

こども委員会
一昔前は三世代が同居し、親がその親の世話をする姿が、どこの家族でも多く見られました。親の後ろ姿から、人を大切にする根本が自然と身についたように感じます。しかし、昨今は核家族化やゲームの普及により、人を大切にするということが薄らいでいるように感じます。こども教育の根本となる家庭教育の有り方を考えて頂きたい。
青少年事業である、加賀郷土かるた取り大会やわんぱく相撲では、事業目的を継承し、こどもたちの思い出に残る事業にして頂きたい。

地域活性化委員会
 日本の人口減少問題は、この加賀に於いても例外ではありません。それに伴い、伝統産業や地域産業の衰退が県外資本企業を呼び、加賀の個性が薄れてきています。個性が無くなれば、魅力を感じることができず、交流人口の減少に繋がります。結果として、伝統産業や地域産業が衰退していきます。この悪循環を断ちきらなければ、加賀の活力はますます低下していきます。
 世代や地域、組織といったあらゆる枠組みを乗り越え、他の地域にはない個性や魅力を見直し、その個性や魅力を加賀に住む人々が認識し、活用し、未来の希望に出来る事業を構築して頂きたい。

事務局
組織の中枢を担う事務局には、定例会や理事会をはじめとする各会議において、規律ある正確な運営を心掛けて頂きたい。また、各委員会と連携を密にし、互いを思いやる愛のある運営を行なって頂きたい。
財政では、公益性を十分に理解し、財政特別理事を補佐して頂きたい。
広報では、公益社団法人加賀青年会議所の魅力を外部に発信するため、正確な情報開示を行なって頂きたい。

財政特別理事
青年会議所は会員の会費で活動しています。その会費が無駄なく有意義に活用できるよう厳密に管理を行い、事務局と連携し各委員会を財務面から補佐して頂きたい。
公益社団法人として適正な会計処理を行なうとともに法令遵守の観点からも適正な審査を行って頂きたい。また、監督官庁との窓口として、提出が義務付けされている各種書類を正確に作成し届け出て頂きたい。

最後に
「満足、妥協、自己限定を排し理想を追求せよ」
これは、野村克也氏の言葉です。先にも述べましたが、明るい豊かな社会を築き上げるためには、私たちの自己成長が必要不可欠です。満足は成長の最大の敵であると考えます。「このくらいやればいいや」と満足してしまえば、「この程度でいいや」と妥協してしまいます。妥協してしまえば「これで精一杯」と自分の力を限定することになってしまいます。現状に満足することなく「まだまだ道があるはずだ」と可能性を追求し、「もう十分」と妥協することなく、「もっとやれる」と自分自身に負荷をかけていけば、必ず自己成長を遂げる事が出来るはずです。満足、妥協、自己限定を排し、現状からさらに一歩成長しましょう。

 ときには辛いことがあるかもしれません。青年会議所活動は一人で行っているわけではありません。くじけそうな時には、叱咤激励しながら共に歩んでいきましょう。全ては、明るい豊かな社会のために。