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役員方針

副理事長方針(山下 芳弘)

我々青年会議所メンバーは、まずは一社会人であります。そして多くのメンバーが、企業人でもあり、家庭人でもあります。しかし、我々は様々な責任を負った一社会人であるにもかかわらず、時として規律を忘れた行動を取る事があるのではないでしょうか?

これは、現代社会を取り巻く環境の中で、何も青年会議所メンバーに限った事ではありません。しかし近い将来、地域社会のリーダーを担うであろう青年会議所メンバーとしては、自らを律し、言動に責任を持つ事が大切であり、その為にも我々は今一度自己を認識し、高い志をもたなければならないと思います。そして、高い志と情熱を持ったメンバー一人ひとりが(社)加賀青年会議所の活動を活性化し、地域社会に貢献していくことで、この加賀市を変えることができるのではないのでしょうか。青年会議所の存在意義は、そこにあるのではないかと私は考えています。

私が(社)加賀青年会議所に入会して9年目をむかえ、そして今年最後の年となりました。私にとってこれまでの青年会議所活動は、間違いなくこれからの人生が豊かなものになるための礎になったと確信しております。こう言い切れるのも私が、この8年間青年会議所活動に対して真剣に取組んできた結果であると思います。ただ単に青年会議所に属し、黙って眺めているだけでは友情を育むことも、多くのことを学び自己成長することも、そして奉仕することの喜びや幸せを感じることも出来ません。メンバーの一員である以上、積極的に事業に取組み、青年会議所の価値を感じることのできる有意義な1年にしていただきたいと思います。今年度副理事長を務めるにあたり、青年会議所活動に取組む姿勢を自らの行動で示し、またこの(社)加賀青年会議所の活動のすばらしさ、組織のすばらしさをメンバーに伝えていくことが私の責務であると自覚しております。これまでの経験を活かし、一所懸命頑張る所存でございますので、1年間よろしくお願いします。


副理事長方針(田中 宏和)

“行動は自信と勇気を生み出す”

我々が生きていくうえで「迷い」はつきものです。問題が起こるたびに迷路にはまり、その苦悩から抜け出せずにいる人が多いように思います。「迷い」という感情は、自分の置かれている状況を受け入れられないことから生じます。なかなか前に進むことのできない人は、否定的な言葉を繰り返すばかりで、最初の一歩を踏み出すことができません。

JC活動は事業を構築するにあたり色々な壁にぶつかります。その都度さまざまな選択肢があり、その中から必ず決断しなければならない時があります。やってみないとわからないことが中にはたくさんありますが、「迷い」をなくすためには遠回りのようでも行動してみることが一番だということも事実です。目的や目標を明確にし、自分自身が行動することにより自信と勇気が生まれ、よりよい決断に導かれます。そしてその努力には必ずや助けてくれる多くの仲間がいるはずです。

ひとつの単純な行動を変えることで、他の行動がその影響を受け、たくさんのことが変わる。

「JCは宝の山だ。その宝は自分の手で獲りに行かないと何も得られない。」
ある先輩が入会したての私に熱く語ってくれた言葉が忘れられません。JCは「明るく豊かな社会」を目指す組織であると同時に、学びの場でもあります。JC活動は良い経験となり、実となり、糧となり、それは個々の気持ちの持ち方次第で得るものの度合いは大きく変わると思っています。

本年度、副理事長として下口理事長を全力で補佐し、活動の中から今この地域で何が求められているのか、我々は何を求めていくのかをしっかりと議論し、事業への想い、見極めを共有しながら活動して行きたいと思います。またこの組織に魅力を感じ、若者らしく大きな志をもって、(社)加賀青年会議所のすばらしさをメンバー一人ひとりが自覚出来るよう、全力を尽くして参ります。1年間よろしくお願いいたします。


副理事長方針(坂井 弘信)

〜無用の用〜

「無用の用」という中国の故事があります。これは荘子(そうじ)が述べた言葉の一説で、ある人が荘子と議論をしていて「あなたの議論は、極めて無用なことばかりだ」と批評したところ、荘子は「地面を例えに取ってみよう。“人間が立つ”という目的のためには両足分の土地があればいいが、その周りの土地が無かったらその両足分の土地は有用といえるのだろうか。」と答えた。つまり無駄と思われることでも、実は有用なものを有用たらしめるために必要なものということです。

我々の青年会議所活動は、メンバー個々の力、活動にかかわる多くの人のエネルギーを消費して続けられています。その中で、理事会・委員会などで会議をし、親交を深め、議論をし、貴重な時間やお金を消費しています。地域の方々から評価されている事業などの見える部分とは違い、議論や親交は“明るく豊かな社会を築く”という大志の為には直接繋がらない「無用」なものと感じるメンバーもいるのかもしれません。しかし、これこそが我々の「無用の用」であり、真剣な議論や深い親交がなければ我々は大志に近づいていけないと考えます。

我々が大志へ向かうという事を道路に例えるなら、測量や計画はビジョンであり、歩いて行く道路は構築していく事業であり、道路の下になる土地こそ「無用」に思われがちな議論や親交ではないでしょうか。柔らかい土地に道路を造っても決して強い道路にはなりません。しっかりと議論を尽くして会議をし、親交を深め通じ合ったメンバーの心は、固めあげられた土地であり、その土地の上に作り上げられる事業はきっと素晴らしいものになるはずです。議論での遠慮や親交への無関心を“効率化”と置き換えた手抜き事業にならないように、メンバー全員が真剣な議論や深い親交を今以上に続けていかなければならないと考えます。それが(社)加賀青年会議所の最高の道を作っていくことになるのですから。

本年副理事長として、下口理事長を全力で支えるとともに、45年間の長きにわたり続いてきたこの(社)加賀青年会議所の“46年目の大志への道”を素晴らしいものにすべく、メンバー全員で地面を固め、少しずつ前へ道路を作り上げていきたいと思います。1年間どうぞよろしくお願いいたします。


専務理事方針(深田 卓弥)

物事のたいていには“終わり”があります。何かが終わった瞬間が、何かが在る瞬間だと思います。人間にも“死”という終わりが来ます。そして死というのはその人がくれる最期の“プレゼント”だと思います。私がそのように思うのは父の死を経験してからです。生前、価値観の違いから仕事や日々の生活で衝突を繰り返してきましたが、失ってその存在の大きさや大切さに気づかされましたし、もっと話をしたいと思っても叶うはずもありません。しかし、何のために仕事をするのか?何のために生きるのか?そんな答えを、死をもって教えてもらえたような気がします。そのプレゼントを心に抱いている限り、父は私の中で存在し続けているのです。

青年会議所活動にも40歳で“卒業”という終わりがやってきます。皆さんはその終わりをどんな形で迎え、どんなプレゼントを後輩に贈りますか? 青年会議所活動にどのような思いで取り組んでいるのかは人それぞれだと思いますが、「青年会議所活動を出来る環境にある」という事がどれだけ恵まれた環境にあるかという事を今一度かみ締めて下さい。周囲の理解や支えが無い限り、私たちの活動は出来ないのです。だからこそ、与えられた時を真剣に、実りあるものにする責任があるはずです。(社)加賀青年会議所には必ず一人ひとりが必要とされ、輝く舞台が用意されています。それは往々にして困難な道のりのその先です。迷いながら、間違いながら、誰かに頼りながらも諦めずに歩きましょう。何故なら私たちが共に過ごす“今”は、二度と戻らない輝かしい一瞬一瞬だから。

本年度、専務理事として事務局を統括し、下口理事長と同じ「志」で行動をしながら、45周年ビジョンに掲げてある人財育成・自己研鑽・地域考察が様々な場面で有機的に繋がるよう、(社)加賀青年会議所を盛り上げていきたいと思います。志という字は「十」ある内の「一」つを「心」に決めると書きます。私自身も青年会議所活動一つに心を決め、新たな自分に出会えるよう、チャレンジしていきます。何卒よろしくお願いいたします。


財政特別理事方針(大和 広拓)

公益社団法人格取得に向けて

今年は公益法人制度改革が本格的にスタートを切り1年、各地、各団体で取得に向けた動きが現れてくると思います。新しい公益法人への移行期間は5年間ありますが、申請認定を目指すとなると少しの猶予もなく、様々な情報の収集を行い今後の公益法人としての青年会議所の在り方を考慮しながら公益法人格取得に向けた準備に努めたいと思います。 この公益法人制度改革の概要の中に『民間が担う公益』という言葉が出てきます。これは地域社会に住む我々青年会議所を含む国民自らが率先して、公益=公の利益=地域社会の発展に取り組む事の必要性を謳ったものであると思います。当然我々青年会議所が目指す「明るい豊かな社会」の創造につながりますし、今まで地域社会の発展を考え活動してきた我々ですが、制度改革にあたり今一度、事業内容、予算配分の精査を行い青年会議所活動がさらに有益なものとなるよう事業構築していく必要があると考えます。

また青年会議所の運営、事業の開催、これらは全て我々の大切な会費で運営され、さらに外部から助成補助金も頂き、事業が成り立っている場合もあります。決して潤沢ではない予算状況の中から自分達の修練、奉仕、友情の為、また社会の公共性の為に使われる我々の会費の用途を、(社)加賀青年会議所を支える一メンバーとして各自がしっかりと認識して頂きたいと思いますし、財政を預かる身として自らも勉強し啓蒙活動につなげていきたいと思います。

本年度財政特別理事として(社)加賀青年会議所が培ってきた本来の精神、姿勢を崩すことなく、またこれからの公益性を念頭に置き、メンバー皆が地域の未来を考え事業に取り組んで頂けるよう、事業目的、事業内容、事業効果を予算と照らし合わせ費用対効果が成されるのかを鑑みしっかりとした審査を行います。また決算においては計画した予算に対し適正に実施されているかを検証し、各委員会と連携を図りながら事業構築のサポートを行っていきたいと思います。1年間メンバー皆様のご協力宜しくお願いいたします。


会員創造室方針(室長 水口 清仁)

私は青年会議所に入会して4年が経ちました。決して長くない青年会議所活動ではありますが、この4年間で掛け替えの無い経験をさせていただき、自分に無いものを発見することができました。

入会するまでの私は職人として働く部分が大半でした。今思うとかなり限られた中での考え方ですべてが完結していたように思います。仕事があるから地域の活動に参加できない。仕事があるから家族との時間もつくれない。そんな考え方だったように思います。

何も分からず入会した青年会議所ではありましたが、活動をしていくうちに地域との関わり合いの大切さを知り、活動に送り出してくれる家族の大切さを知りました。当たり前のことですが自分ひとりで生きているのではなく、必ず家族と繋がり、地域と繋がっている。常に複眼的に物事を考えることが出来るようになったのも、私にとっては青年会議所のお陰かもしれません。青年会議所の事業構築においても多面的・多角的な考え方が問われ、これは企業経営にも直結し、企業人としての一面も持つようになった今の私にとって、貴重な体験となっています。私にとって青年会議所は次のステージに立つための考え方を学び、普段の経済活動に活かしていける場所であると考えています。

青年会議所の魅力とは何ですかと問われたとき、メンバーそれぞれに感じ方が違うと思います。ただ、感じ方が多様であればあるほどその魅力は大きく、価値が高いのではないでしょうか。私は今年度、メンバーが青年会議所の魅力を語り発信すると共に、新たな魅力を創造していけるよう頑張って行きたいと思います。

今年度、会員交流委員会と会員開発委員会を担当させていただきます。会員交流委員会では、1年を通じて会員拡大に取り組むと共に、各種交流事業を行います。(社)加賀青年会議所が目指す大志を実現していくためにはより大きな力が必要です。新たな同士を増やすと共に、シニアの方々、家族、そしてメンバー間の絆をより強くする事業にしたいと思います。

会員開発委員会では、各種研修事業と卒業式を行います。メンバーが地域に貢献していくためにはまず自らの資質向上が必要です。我々の活動が常に地域と繋がっていることを意識し、メンバーそれぞれの経済活動や社会活動に活かせる事業にしていきたいと思います。 昨年(社)加賀青年会議所は45周年新ビジョンを発表しました。これは、(社)加賀青年会議所の新たな魅力の発信に繋がったと思います。今年度はその第一歩として、会員創造室は両委員会と共に、より高い志を持って行動し、組織の活性化と地域の活性化に貢献できるよう頑張っていきたいと思います。1年間どうぞ宜しくお願いいたします。


次世代創造室方針(室長 萬谷 浩幸)

平成21年夏の衆議院議員選挙で、自民党は大敗を喫しました。このことは、社会全体が大きく変わろうとしていることのひとつの現れにすぎないのかもしれません。その変化の根底には、人口増加や高度成長を前提とした量のパラダイムから高齢化や環境問題などの質のパラダイムへと、国民の意識がシフトしてきていることがあると思います。今まではみんなで物質的な豊かさを追い求める時代でしたが、これからは一人ひとりがこころの豊かさを目指す時代であるような気がします。このことは、他人との比較や競争から解放されるという意味では幸せなことですが、多様な価値観の中から自分の目標を設定しなくてはならないという意味においては非常に難しいことだとも言えます。特にこの問題の影響を一番受けるのが、未来を担う子どもたちです。今の子どもたちは物質的に満たされているがために、自分の夢を持つこと、みんなで共通の目標に向かって頑張ることが難しくなってきている気がしてなりません。時代の変化を的確に捉え、次世代が進むべき新たな道筋を地域の人たちと共に見出すことは、青年会議所に与えられた重要な役割のひとつだと思います。また、青年会議所活動を通じて、子どもたちに自分の未来を思い描く手助けをしたい、というのが私の想いです。

本年度、次世代創造室では、2つの委員会を担当させていただきます。
次世代共育委員会は、郷土愛、道徳心を育む事業を行います。どんなに社会が変化しようとも、自分の住む地域を愛する心や自分以外の人を認め合い尊重する心は、主体的に行動する上での変わらない判断基準になります。新しい時代を創造する次世代の、心の糧となるような事業にしたいと思います。

地域共育委員会は、生きる力、志を育む事業を行います。志を立てること、すなわち自分の未来のあるべき姿を思い描くことは、生きる希望につながります。子どもと大人が、互いに自分の夢や地域の未来を語り合える場にしたいです。また、(社)加賀青年会議所メンバーと加賀市に住む人たちが、一緒になって学べるような事業にしたいと思います。

両委員会とも、教育という字に共に育むという漢字をあててあります。これは親子だけではなく、親同士、子同士、地域社会の中でみんなが共に学び合うという意味が込められていると思います。先が見えず、利己主義に陥りがちなこんな時代だからこそ、人と人とが積極的に関わり合うことで、未来に対して前向きな相乗効果が生まれるはずです。そんな思いを胸に、竹内、川向両委員長とともに、1年間かけて成長していきたいと思います。どうかよろしくお願いします。


地域創造室方針(室長 田中 隆博)

現在の日本社会は戦後50年以上にわたり有効に機能してきた行政システムが制度疲労をおこし、東京一極集中による地域間格差といった様々な弊害や景気の低迷、年金、医療、雇用等、様々な問題が大きくクローズアップされています。そのような中、これまで国が内政全般に係わってきた中央集権体制を廃止し、あらたな国の体制づくりに向けた議論が盛んになっています。

中央集権体制の廃止により国は、これまでの権限と税財源の大半を地方へ移譲し、地方は自らの責任の下で住民の暮らしや経済、文化の発展を支えていくことになります。その基盤となるのは市町村であり、各市町村は自らの知恵と力で、地域の生き残りをかけた競争に挑み、住民の暮らしを支え、経済のポテンシャル、多様な文化、美しい自然等、それぞれの地域が持つ強みや個性を存分に発揮できる戦略を描き、しっかりと実行に移していかねばなりません。そして何より大切になってくるのは、それぞれの地域に暮らす住民一人ひとりが未来を見据え、自分達のまちや暮らしをどんな風にしていきたいのか思い描き、他人任せにすることなく自らの力で主体的且つ積極的に行動していくことだと考えます。

本年度、地域創造室は地域力推進委員会を担当し、加賀市のより良い創造を目指して、(社)加賀青年会議所45周年ビジョンアクションプランの実践に取り組んで参ります。“まちの恵み”を活かし、地域社会をより発展させていくための“力”の礎となるのは、自分達のまちを良くしたいと願い行動する多くの人々(市民)の熱き“志”であると考えます。我々(社)加賀青年会議所がこれまで培ってきたネットワークや組織力を活かし、積極的に地域考察に取り組みながら、多くの市民の方々と共に地域の発展に向けた意識の向上を図って参ります。そして、我々市民と行政との結びつきをこれまで以上に強め、誰しもがこの地域の新たな創造に向け意欲的に参画していける風土づくりの第一歩を目指したいと考えます。

今後のさらなる地域の発展に向け、まずは我々(社)加賀青年会議所メンバー一人ひとりが“自分達の地域は自分達で創っていく” という強い意志と責任感を持ち、主体的行動力を発揮できるよう、出島委員長率いる地域力推進委員会メンバーと共に、多くのことを学びながら、持てる情熱の全てを注ぎ一年間活動に邁進して参ります。メンバー皆様のお力添えを心よりお願い申し上げます。